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走査型プローブ顕微鏡 Scanning Probe Microscope

attocube社 極低温用AFM

atto3DR

atto3DR

電気輸送測定用2軸回転インサート

3dr

atto3DRは極低温、高磁場中で使用出来る二軸の回転機構です。高磁場のソレノイドマグネットに組み合わせることで 試料の向きを任意に変えることができます。ベクターマグネットでは難しかった、最大磁場を保持したまま磁場に対する試料角度を 変えることができるので、より経済的に磁場・角度依存性の実験を行うことができます。

atto3DRの試料取り付けは、リードレスセラミックチップキャリアにより行い、試料交換が用意で、さらに20のコンタクトがあるので様々な測定に使用できます。

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アプリケーション

GaAs/(Ga, Mn)Asコア-シェルナノワイヤーの磁気抵抗の角度依存性測定

基板上の自己組織化材料は方向が一定でないため、低温下の磁気抵抗測定などでは、磁場との角度を任意に変えることが必要になってきます。ベクターマグネットを使用することでこの問題を解決することはできますが、そのようなマグネットは通常のソレノイドマグネットと比べ極めて高価です。また一軸回転ステージの使用は、冷却前に試料の面を磁場に正確に合わせることが必要になってきます。これらの問題を解決できるのがattocubeの3Dローテーターであるatto3DRです。

attocubeではC. H. Butschkowとその共同研究者らの [1]測定と同様のGaAs/(Ga,Mn)Asコア-シェルナノワイヤーの磁気輸送測定が行われました。(上図)

中図は5Tにおける磁気抵抗の磁場-ナノワイヤー軸間角度依存性を表したものです。オレンジは面内回転(SiO2基盤面)、緑はナノワイヤー軸を回転面に含む面外回転、青は回転面がナノワイヤー軸を横断する面外回転の測定です。

下図は外部磁場とナノワイヤー軸間角度に対する正規化された磁気抵抗を幾つかの磁場強度に対してプロットしたものです。

(measured by C. Butschkow in collaboration with attocube application labs 2012; sample courtesy of C. Butschkow, University of Regensburg).

[1] C. Butschkow et al., Phys. Rev. B 87, 245303 (2013)